『京電遺跡・廃線跡を巡る』~城南線の橋桁~
先日からの京電ネタで、
押入れの「京電・市電」関連の資料を引っ張り出したら、出てきました。
『城南線』の橋桁の写真。1975年ころの撮影です。
当時の堀川には、もうすでにせせらぎは無く、
大雨の時だけ水が流れる干上がり川になっていました。
これは、押小路橋から20mほど下がったところの、東側のレンガ橋桁の跡です。
城南線が、堀川線の支線として開通したのが明治35年2月10日。
軌道は、堀川押小路~千本押小路~二条駅前(千本御池)を通っていました。
こちらが西側のレンガ橋桁の跡。
鉄橋は、東側からやや西南西へ斜めに架かっていました。
その城南線も、明治45年5月30日に堀川御池~千本御池間に新線が開通して、
僅か10年余で廃線となりました。
押小路橋から南へ御池通を臨んだphotoです。
現在、御池以南は完全な暗渠化され、見えている堀川の御池橋も姿を消しています。
ちょっと見えにくいですが、東西両岸の石垣にレンガ橋桁が見えています。
左側(東岸)は手前に、右側(西岸)はそれよりやや奥に。
前述の通り、橋梁が斜めに架かっていたことを書きましたが、
これは、城南線からの堀川線へのポイント接続が、北行きのみだったことを表しています。
つまり、二条駅から北野天満宮への参拝客を見込んでの路線開通だったんでしょうね。
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