昨日15日、坂本西教寺の近くにある千体地蔵・八講堂万灯会に行ってきました。
今年の山王祭でもお世話になった山口さんに声を掛けていただきました。
準備いただいたおにぎりが、また美味しかったです。
いやぁ、坂本には、まだまだ知らない行事がたくさんあるものです。
夕方5時半に坂本教育集会所に集合して、平成3年の万灯会の様子を記録したDVDを観賞してから、
千体地蔵まで歩いてゆきました。
ここは、非常に眺望がきき、湖東の山々が見晴らせます。
ちょっと目立って三角の山が、近江富士・三上山です。
本当に、千体の石仏があるのか確かめた方がおられて、
石仏に加えて五輪塔まで合わせると1,000体を超えているそうです。
またこの土地の七間四方が延暦寺の飛地とのことでした。
大きなお碗には、施餓鬼供養で撒く洗い米や野菜がいっぱい入っています。
ミニトマトが混ざっているのが、なんともお地蔵さんに似合って可愛いです。
夕焼け色に空が染まり始めました。
そろそろ法要のはじまりです。
ますます夕焼けが濃くなってきました。
お坊さんがお線香を供えてまわられます。
さあ今度は、おろうそくに火を灯してまわります。
皆さんで手分けして灯を点けていきます。
その時のお坊さんからの説明で面白かったのは、
「最初は必ず一番奥から順々に灯を点けていって下さい。そうしないと、火に囲まれて出られなりますよ。」
というものでした。
確かに、火を甘くみてはいけません。
一本一本、丁寧に点けてゆきます。
読経がはじまりました。
施餓鬼のお供物を撒いてまわります。
撒いてまわったお米や野菜は、数日できれいに無くなるそうです。
鳥が食べに来るのか、それとも猿や猪かもしれない。
先ほどまでの景色が、夜景に一変。
対岸の草津から栗東方面の明かりがよく見えてました。
お坊さんから、最後にお説法があって、この千体地蔵のお話もされていた。
~千体地蔵前にある駒札の説明文~
『八講堂千体地蔵縁起』
山門堂舎記によると「八講堂は叡麓日吉社の北に建立された」とあり
比叡山の山字名に「八講堂」という谷があり寺屋敷が残っている。
山下における論議法要の中心的で重要なお堂であったのであろう。
八講堂跡から紅染寺跡にかけての広範囲にわたり無数の地蔵尊が散在している。
比叡山が修行の山で、一般の人の参詣に制限があったので、
せめて山麓で日夜論議法要の梵音のきこえる処に小さな石造をまつって成仏を祈ったのであろう。
近世田畑を耕作するのに際し入鍬ごとに地蔵尊が出てきたので、
誰言うことはなしに、ここに集められたのがこの千体地蔵尊である。