同志社大学『でまち家』さんへ、ちょこっとお邪魔虫。

ずんずん

2008年04月27日 12:39

「京町家異世代協同プロジェクト」の拠点として、

去る3月29日、同志社大学『でまち家』さんが寺町通今出川下ルに開室しました。





京町家の風情がそのままで、個人的に懐かしさがこみ上げてきて言葉になりませんでした。

 あぁ~おくどさん~♪
 おんなじやん、実家にもあったあった。
              上から薪をくべて、下からは落ちた灰を取り出す。
 表から奥まで土間が続いてる。
 台所は吹き抜けで明り取りの天窓。
 隅に井戸があった。深さ5~6m。一番底に横穴が有る様に見える。
               残念ながら枯れてたけど、京極学区は、市内でも有数の名水処。
 奥の離れとの間に、壷庭が。
               京都の蒸し暑い夏も、壷庭から表に風が抜けて、結構涼しいんです。
 一番奥に土蔵があって、懐かしい京町家の佇まい。
               涼しさを競うなら、土蔵の上がり口の石段の上で寝そべっているのが一番。
               さらに、棒アイスのダブルソーダなんかをかじりながらだったら、
               最高に涼しい・・・

 衝立の様に使ってる波ガラス入りの建具。 勘だけど、これは元々、土間の
               表のお店と奥の台所の境目の引き戸だったんじゃないかな?
               今は少なくなったけど、町家のインテリアには、
               こういった波ガラスや、すりガラスなんかが沢山あった。
               見えるようで見えない、でも明かりはちゃんと入ってくる仕組み。  
 京の蒸し暑さを凌ぐ知恵がここにあり。

 この町家さんは、御所に紙を納めてはった紙屋さんだったそうです。
               当時、この引き出しには、懐紙や様々な和紙が入ってたんでしょうか。





表とお店の中がおんなじ目の高さ。
決して内と外を扉で区切らずに、暖簾でやわらかく境目をつくってる。
ひょいと気軽に覗けて、懐かしい佇まいの「でまち家さん」でした。
ほんとに通りかかったついでに寄らせてもらって、お邪魔を致しました。



「京町家異世代協同プロジェクト」は、
大学が町家を借り、学生・地域と連動しながら活動を行い、
大学と学生が町家を運営して、世代混合のサークル活動やコミュニケーションが
展開されていくのです。
地域に関わり、地域の一員となって交流を深めながら学生生活をおくることで、
学生一人一人が、ライフスキルを高めることを期待するプログラムです。

■でまち家
【場  所】 京都市上京区寺町通今出川下ル真如堂前町104
        同志社今出川校地より東へ徒歩7分
        (市バス「河原町今出川」停留所下車、徒歩2分)
【開室時間】 火曜~金曜 11:00~19:00
        土曜       9:00~12:00
【ホームページ】でまち家日記。

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