桃山時代の山王七社神輿
日吉大社境内の
神輿収蔵庫に保存されている古い神輿です。
昭和44年頃まで、実際に山王祭で使われていた神輿で、
桃山時代から江戸時代にかけて製作されたものです。
この前の平安期の神輿は、有名な織田信長による叡山焼き討ち(元亀の乱)で焼失しました。
日本史の授業でもお馴染みの僧兵による強訴は、
この神輿を担いで、延暦寺僧兵が朝廷へ強訴に及んだものです。
重厚な神輿の雰囲気が収蔵庫に充満していて、
初めて見たときは、少々威圧感で言葉を失いました。
現在、山王祭に出ている神輿は、これの約半分の重さになっているという話です。
常設で展示されていますので、日吉大社にご参拝の節は、ご鑑賞を是非お勧めします。
■三ノ宮(祭神は鴨玉依姫神荒魂/かもたまよりひめのかみのあらみたま)
■八王子宮(牛尾宮)(祭神は大山咋神荒魂/おおやまくいのかみのあらみたま)
※この二社が、4月12日午の神事で八王子山から急坂を駆け下りてきます。
■樹下宮(祭神は鴨玉依姫神/かもたまよりひめのかみ)
■東本宮(二宮)(祭神は大山咋神/おおやまくいのかみ)※地主神
■西本宮(山王七社の筆頭:大宮)(祭神は大己貴神/おおなむちのかみ)
■宇佐宮(祭神は田心姫神/たごりひめのかみ)
■白山宮(祭神は菊理姫神/くくりひめのかみ)
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