八坂神社 御供社の社前に、大きな看板が立てかけられています。
7月26日・午後7時 「又旅社仮殿遷座祭」とあります。
御供社のことは、"又旅さん"の名で親しまれていて、又旅社とも呼びますが、
以前の記事でご紹介したように、御供社の社殿の傷みが激しくなってきたので、
8月に入ってから、新しい社殿に建て替える工事が始まるのです。
その間、神さんに八坂神社に遷っていただいて、新築工事が完了したら還ってきてもらうのです。
だから、またその時は、還座祭が執り行われるのでしょう。
今回、二百数十年振りの建て替えらしく、使える古材は再利用するとのことです。
文化財としての調査も兼ねていますので、どんな重要な事実が判明するものか、
好奇心が掻き立てられます。
★尚、遷座祭の次第をお聞きしたところ、
御神霊は、一旦、八坂神社にお還りになられるということで、御霊遷しの神事が行われます。
御供社から堀川三条までは、神職の手により御神霊をお遷しなり、
堀川三条からは、車で八坂神社までお遷りになります。
この間、三条会商店街の照明を落として暗くし、その道中を調えられるそうです。
また、三若神輿会の面々により、御霊を捧げ持つ神職を覆い隠す幕を張るそうです。
祇園祭の宵宮祭の長距離パターンです。
非常に珍しい神事を見ることができる機会なので、神事に興味のある方は必見でしょう。
この遥拝所は、御神霊がご不在の間、この場所より八坂神社の仮殿に遷られた又旅さんを拝む場所、
つまり、遥拝所なのです。
■以前の記事■
【2009年05月05日 "又旅さん"で親しまれる八坂神社御供社】