船はし屋さんで、仁丹町名表示板!

ずんずん

2011年02月16日 22:34

かれこれ、もう36年になる。ほんとうに長いお付き合いである。

私が高校の一年の時、「日本の凧の会」という、全国組織の凧(たこ=カイト)を愛する人が集まる会に入会した。

その時の京都の世話役だったのが、船はし屋さんだった。

年末から年始にかけては、京都市近郊の小学校や児童会などで、凧作り教室の講師役のお手伝いしたり、

普段は、自分の凧を作って、例会でみんな集まって自慢の凧を揚げては楽しんだ。

メンバーの方々も、強烈な個性の持ち主ばかり。

その上、超!凝り性の人たちが揃っていたので、その中にあって私などは、京風薄味の素うどんの如き存在であった。


その元締め役だった船はし屋さんから、別件で案内状をいただきながら、その催しに参加できなかったこともあり、

ご挨拶にと、ほんと久方ぶりにお店をのぞかせてもらった。

そうして、話している内に、私が年賀状で仁丹町名表示板のことを、云々かんぬん書いていたことを覚えておられ、

こんな仁丹看板の絵ぇどやろ。見てみぃ、と見せてもろたのがこの絵なのだ。

ちょっと前に、ざる絵展を開いた時に描いた内の一点だそうだ。

凧にさらさらと筆を走らせて、何ともほのぼのとした味わいのある、以前のタッチそのままに、

懐かしい薫りのする絵が飛び込んできた。

修学旅行で京都にやってきた学生さんが、仁丹町名表示板の”麩屋町通仏光寺上ル”の”上ル”表示をみて、

電信柱によじ登ってしまったという、まるで落語の小咄にでもでてきそうな一コマである。

ちょびっと洒落が効いてて、面白おかしく、肩の張らない、さらりと描かれた懐かしい仁丹小咄絵だ。

僕たち京都仁丹樂會のマスコットなんか、描いてもらえへんやろかなぁ…


余談だか、この仁丹町名表示板をみて、

思わず、仁丹マークが上にあるのは、旧上京区にしかないですよ、と、突っ込んでしまった。

まぁ、とにかく、懐かしい再会で、仁丹町名表示板の話で盛り上がってしまったという訳だ。



◆船はし屋さん
 最近は電気屋さんは少なくなってけれど、その中にあって、
 懐かしいお菓子と玩具(もちろん凧の材料道具もあり)のお店です。



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