玉蔵町の玉蔵稲荷大明神のこと
六角通新町東入の玉蔵町。
その町内の”ろうじ”のドン突きに、小さなお稲荷さんの祠がある。
ほんま偶然に奥をのぞいたら、朱の鳥居を目に入った。
松の木が、昔の姿をふと想像させてくれる。
通りかかりのお年寄りに聞いたら、やはり町内でお守りをしてはるとのこと。
榊にお水、お神酒もお供えされていて、ちゃんと手入れがされてある。
なんとも、心がなごむ。
急に思い出してしもたが、ほとけさんのおけそくさんを、買うとかなあかんのを忘れていた。
帰りに、松彌さんとこに寄って行こ。
銅版葺きに、錺金具にも細かな彫金が施されていて、
覆屋に護られているお陰で、緑青もそんなに吹いてへんし、
小さいながらも美しい姿をしてはる。
こちらは、向かって右にあった境内末社とゆうたらいいのか、
それとも古い祠を残して、末社としてお祀りしてはるのか。
玉蔵稲荷よりも、簡素な造りの祠になっている。
台座がレンガ造になっているのが面白い。
しかし、この傷み具合からしたら、新しいても昭和の初期ころかもしれん。
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