烏丸通松原下ル・俊成町に鎮座していた俊成社。
社地にホテルが建設されることになり、しばらくお引越しとなって久しいが、
いよいよ、新たな鎮座地も竣功間近となっている。
ただ少し疑問に思うことは、以前の社殿は南面して鎮座していたが、
この状況からすると、社殿は西面することになりそうだ。
本当に、いいのかな?
因みに、御神霊と社殿は、現在、菅大臣神社に遷座しておられる。
京都市産業観光局の京都観光navi
「平清盛の京を歩く」 で、遷座の状況を伝えている。
この画像は、2007年8月24日撮影のもの。
当時、すでに烏丸松原東南角に建っていたビルは取り壊され、社殿の背後は空地となっていた。
しかし、空地のまま長く放置され、土地の利用が定まっていない様子であった。
傍目からの印象だったが、俊成社の命運や如何に!と危ぶまれた。
この時、社殿の裏側(北面)を見てみたら玉垣に切れ間があり、出入りが出来る構造になっていた。
取り壊されたビルが建設される以前、つまり町家に囲まれていた時代に、
毎日のお勤めがしやすいように、裏からも出入りできるように作られた戸口なのかもしれない。
下の画像は、2012年9月9日時点のgoole map ストリートビュだが、
更地のまま放置され、工事フェンスで囲われた状況は、2010年以前の姿を伝えている。
その後、2010年12月17日現在の撮影では、コインパーキングがOPENし、
更地のまま放って置かれている状態から脱出したものの、
いつ何時、状況が激変するかもしれない環境かと思われた。
現代社会のなかで翻弄される小祠の姿を見るようだった。
駒札は根元から折れたのか、立て掛けられたままになっていた。
早く、俊成社が新装なった社地に鎮座するのを見たい。