CATEGORY:薀蓄・目から鱗
2006年06月15日
蹴球の”蹴”の語源。

今、世界はワールドカップで熱く燃えています。
ところで、今日、朝のラジオで、
サッカーを漢字では「蹴球」。では、”蹴”の文字の語源は?
ということで、詳しくその意味を解説してくれていました。
この文字、簡単にいうと”足で物をける”ということなんですが、
もっと分解して見ていくと、
「尤」「京」「足」の三部からできています。
まず、「尤」。
これが、今は”もっとも”とか”ユウ”と読みますが、本来は”死んだ犬”を表しているそうです。
確かに、少し犬の文字が歪んで、倒れてひしゃげた感じが出てます。
次に、「京」。
これは、京都の京で、”みやこ”を意味していますが、
もっと遡って調べると、”背の高い大きな建物”を表し、
下に三本の太い柱・その上に館が載っている様子だそうです。
これで、「京」「尤」で、「就」の文字ができます。
「就」は、大きな館を建てるときの生贄(いけにえ)、この場合、「犬」ということですが、
生贄をささげることで、建物が無事に建ち、まさに祈願が成就し、
そして、ことが成って、一事がそこで止まるという語源があるそうです。
それが、「足」が付いて、止まっているものを足で”ける”というのが、
「蹴」になったということだそうです。
なかなか、深いです。
ということは、サッカーの場合、セットプレーやキックオフ以外の、動いているボールを蹴るのは、
本当は「蹴る」じゃなくって、なんなんだろうか!
その時、パーソナリティーが言うには、
サッカーも上手になると、どんなボールも止まって見えるから、
それでいいんじゃない、って言ってました。
これもまた、なかなか深いです。