CATEGORY:祠堂を訪ねて
2012年09月10日
遷座中の俊成社 竣功まぢか?!


烏丸通松原下ル・俊成町に鎮座していた俊成社。
社地にホテルが建設されることになり、しばらくお引越しとなって久しいが、
いよいよ、新たな鎮座地も竣功間近となっている。
ただ少し疑問に思うことは、以前の社殿は南面して鎮座していたが、
この状況からすると、社殿は西面することになりそうだ。
本当に、いいのかな?
因みに、御神霊と社殿は、現在、菅大臣神社に遷座しておられる。
京都市産業観光局の京都観光navi 「平清盛の京を歩く」 で、遷座の状況を伝えている。
この画像は、2007年8月24日撮影のもの。

当時、すでに烏丸松原東南角に建っていたビルは取り壊され、社殿の背後は空地となっていた。
しかし、空地のまま長く放置され、土地の利用が定まっていない様子であった。
傍目からの印象だったが、俊成社の命運や如何に!と危ぶまれた。



この時、社殿の裏側(北面)を見てみたら玉垣に切れ間があり、出入りが出来る構造になっていた。
取り壊されたビルが建設される以前、つまり町家に囲まれていた時代に、
毎日のお勤めがしやすいように、裏からも出入りできるように作られた戸口なのかもしれない。

下の画像は、2012年9月9日時点のgoole map ストリートビュだが、
更地のまま放置され、工事フェンスで囲われた状況は、2010年以前の姿を伝えている。

その後、2010年12月17日現在の撮影では、コインパーキングがOPENし、
更地のまま放って置かれている状態から脱出したものの、
いつ何時、状況が激変するかもしれない環境かと思われた。
現代社会のなかで翻弄される小祠の姿を見るようだった。


駒札は根元から折れたのか、立て掛けられたままになっていた。

早く、俊成社が新装なった社地に鎮座するのを見たい。