CATEGORY:山王祭・日吉大社
2011年02月13日
日吉大社・山王祭2011 松明造り・鈴縄巻き・神輿上げ 告知
時雨の合間を縫って、日吉大社に参拝してきた。
今年も、いよいよ山王祭が近づいてきた。
これから、4月12~15日の祭のクライマックスに向けて、様々な神事・行事が執り行われる。

1月下旬から会合が重ねられ、各駕輿丁では松明造りも始まっている。

駕輿丁倉庫前に積まれた松から、なんともいい香りがしている。
松脂(マツヤニ)、文字通り松の脂が放つ香りだ。
脂をたっぷりと含んだ松のことをジンと呼び、脂が多いほど赤みを帯びている。
去年、広芝駕輿丁で毎年、そのジンを調達する方に話を聴いた。
坂本では、ジンのことを肥松(こえまつ)と呼び、脂をたっぷりと蓄えた松の倒木の根を掘りだして使う。
松くい虫で枯れた松の根からは、いい肥松は取れない。
生きた松の倒木の根でないと、脂を貯めていないのだ。
中部・広芝・至誠・下阪本の四つの駕輿丁の中で、どこがいい肥松を調達するかは、その役の腕の見せ所なのだ。
そういうことでいうと、祭りの準備は何年も前から始まっているといってもいい。
◆『鈴縄巻き』 2月27日 9:00 仮屋前集合
山王神輿の鈴縄は飾りではない。
激しい神輿振りにも耐えうる様に、蕨手と黒棒をガッチリとつなぎ、強度を増すのだ。
鎌倉・室町期の古い神輿に見られる様に、鈴は小振りのもの付く。
やはり、左右に三つずつなのだが、ただ、一点に房のごとくにかたまって付くのが特徴である。
これも、激しい動きに対応した結果の配置なのかもしれない。

◆『神輿上げ』 3月6日 9:00 仮屋前集合
牛尾宮・三宮宮の二基の神輿を、八王子山山頂直下の奥宮まで舁き上げ奉安する。
この神輿上げを以って、山王祭の幕開けとなる。

日吉大社・山王祭2012/松明造り・鈴縄巻き・神輿上げ
『日吉山王祭』 山口幸次氏が2011年・写真展開催!
日吉大社・山王祭2011 大松明(鼻松明)造り
日吉大社・山王祭2011 桟敷組 3月20日
日吉大社・山王祭2011 桟敷組 肩組
日吉大社・山王祭2011 神輿上げ(お輿上げ)・3月6日
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